HULFTシリーズ
システム連携のデファクトスタンダードとして浸透し、シェアNo.1のTCP/IP企業内・企業間通信ミドルウェアです。
製品情報
サービス・サポート情報概要
HULFTはITシステム間のデータを連携するためのファイル転送パッケージです。サーバーのプラットフォームやコード体系、ファイルシステムの異なる様々なファイルを、業界標準のTCP/IPプロトコルを使って安全、確実に送り届けます。
HULFTを利用することで、企業間・企業内の
データ連携をセキュアかつシームレスに実現
特長
マルチプラットフォーム対応
- 異なるプラットフォーム間での操作性の統一
様々なファイル形式に対応
- テキスト/バイナリー/フォーマット
データの集配信
- ネットワーク負荷軽減(圧縮、間欠転送)
- エラー時の対処(転送リカバリ)
- 異機種間の文字コード差異の吸収
- 多彩な転送方法(一括転送、同報配信等)
セキュリティ
- HULFT暗号、AES/C4S暗号
- データの欠落、改ざんチェック
- 不正アクセスの防止、操作ログ出力
システム管理 取引先
- 転送履歴、転送情報管理
- リモート一括管理
運用の自動化
- 業務処理との連携(ジョブ起動)
ファイル転送前後に生じるスクラッチ開発が不要
ファイル転送に必要な各種処理をHULFTの設定で吸収する。このような設計思想のもとでHULFT は開発されています。 HULFTを活用することで、IT技術者の負担を低減し、安全・確実なファイル転送を実現できます。
グローバル対応
海外でも安心して利用できるHULFT
お客様のグローバルビジネスを支援するため、従来、日本語版と英語版で、言語表示の違いはもちろん、機能差もあったパッケージをひとつに共通化。レベルアップやリビジョンアップ等も全世界同時に提供となります。
主な機能
確実なファイル転送
集配信機能
HULFTのファイル転送の基本は、1対1のホスト同士で行います。このファイル転送の要求発行は、配信側、集信側のどちらからでも行うことができます。また、1つのファイルを同時に複数拠点に転送する同報配信、ネットワーク資源を占有しない圧縮転送、間欠転送機能、転送中に異常が発生して配信が失敗した場合に、異常箇所から再度転送するチェックポイント機能など、数多くの機能を提供しています。
多彩な転送方法
- 間欠転送
- データ圧縮転送
- 共有ファイルの直接集配信
- 複数箇所への同胞配信
- 複数箇所からの同一集信
- 複数ファイルを一括転送
- 集信ファイルの世代管理
システム連携・運用自動化
- ファイルトリガ機能
- 集配信前後のジョブ起動
- メッセージ送信
- リモートジョブ実行
- 集配信前後のジョブ作成(HULFT Script)
- HULFTのシステム管理(HULFT Manager)
- HULFTの稼動状況可視化(HULFT-HUB Manager)
転送エラー時の対処
- チェックポイントからの再配信
- 再配信・再送要求
- 受信可能通知
マルチプラットフォーム
マルチプラットフォーム環境におけるデータ連携の自動化を実現
HULFTはLAN/WAN接続されたマルチプラットフォーム間でのTCP/IPプロトコルによるファイル転送を完全自動化。受発注システムやPOSシステム、売上管理システムなどの業務システム運用を意識した様々な機能により、データ連携ニーズに確実にお応えします。
文字コード変換
- 各種コードを他コードに変換
- 多彩なデータ転送形式
アプリケーション連携
- ファイルトリガ機能
- 集配信前後のジョブ起動
- メッセージを送信
- リモートジョブ実行
※JIS第一水準、第二水準で変換。それ以外は外字テーブルにて実現可能
高度なセキュリティ
転送データの盗聴、漏洩、欠落、改ざんを防止
HULFTの転送データは、ファイルIDごとに160ビットレベルの秘密キー方式の暗号化を行うことができます。また、ネットワーク上では独自プロトコルによる転送を行います。さらなるセキュリティ向上策として、アメリカ合衆国国立標準技術研究所(NIST)が認定したAES暗号化方式にも対応します。
セキュリティ機能
- 秘密キー方式の独自暗号(C4S暗号オプション)
- ファイル転送後のデータ検証
- 不正アクセスを防止する操作履歴の自動管理
- ジョブ実行要求の受付制御
- 外部とのファイル転送経路のセキュリティ強化(HULFT-HUBをプロキシとして利用)
パフォーマンス向上
データ圧縮率の向上により、転送時間を短縮
新たなファイル圧縮方式の追加により、データ圧縮率を向上させました。さらに、HULFTではファイル転送中にメモリで圧縮を実施するので、コード変換処理も同時に使用可能です。
最適な転送設定値を自動取得、個別調整は不要
転送設定値を自動最適化するので、配信先ごとに転送速度の最高値を探すような、面倒なチューニングが不要。HULFTならファイル転送の高速化メリットをいつでも得られます。
運用性強化
本番環境に影響を与えない転送テスト機能を実装
評価版でのテスト環境から本番環境への移行を簡易化
HULFTは転送テスト実施時にジョブ実行や履歴出力など、個別に動作範囲指定が可能。HULFTの設定を変更した時など、業務に影響しない範囲を指定すれば、本番環境を止めないテストも可能です。また評価版を使った評価環境から本番環境への移行時にモジュール入れ替えが発生しないため、再テストが不要。検証と導入の簡素化による運用コスト削減に大きく貢献します。
連携性の向上
システム連携処理をGUIで素早く実装!
新オプション「HULFT Script」
- ファイル転送前後に行う頻度の高い処理をGUI で簡単に実装できる機能を追加。構築時間の短縮、高いプログラム品質を確保。
- 11種類のテンプレートを用意。今後も追加データをダウンロード提供予定。
- アプリケーションやクラウドとの密な連携も必要な場合は、データ連携ミドルウェア「DataSpider Servista」(※4) へのシームレスな移行が可能。
※4 「DataSpider Servista」は株式会社アプレッソのデータ連携ミドルウェアです。
セキュリティ強化
データセキュリティや、アクセス権限制御を強化
ネットワーク上のデータ漏洩対策をより強固にするために、内部データ通信のセキュリティを強化しました。また、新たにHULFTのアクセス権設定をOSの権限設定と連動。より厳密なアクセス制御が可能です。
障害回復力の向上
問題発生時の迅速な解決を支援
HULFTでは、エラーメッセージやマニュアルを全面的に見直し、検索性が向上し、原因究明が容易になりました。これにより、設定の不備や疑問が発生しても、すぐに解決。障害復旧時間の短縮に貢献します。
多角的な品質向上
旧バージョンとの互換性確保
HULFT8は180の機能改善を実施。お客様からの改善要望を常に取り入れ、品質向上に取り組んでいます。また旧バージョンとの互換性を保っていますので、現在のシステム構成を大幅に変更することなくHULFT8へ移行できます。
HULFT Script
利用者のスキルに依存することなく、
GUIで転送前後の処理を簡単作成
HULFTを使ったファイル転送の前後には、必ずデータ処理があり、バッチファイルやシェルスクリプト等によるプログラミングが必要です。HULFT Scriptを活用すると、GUIでスピーディーに業務処理を構築できるので、IT技術者の負担を低減し、コスト削減にも貢献。さらに、スクリプトは仕様書を生成し、ジョブのドキュメントとしても管理できるので、属人化を排除し、可視化された運用を実現できます。
HULFT Scriptの特徴
- ファイル転送前後の処理の作り込みの手間を解消。
- 11種類のテンプレートから素早く実装可能。
- 作成したスクリプトの仕様書生成による属人化の解消。
- データ連携ミドルウェア「DataSpider Servista」とのシームレスなアプリケーション連携。
テンプレートを使った HULFT Script活用例
HULFT Script のテンプレートを利用することで、下記のようなファイル転送前後に発生する便利な処理を簡単に作成できます。これにより高い生産性と可視化された運用を実現します。このテンプレートは今後もお客様の利用ケースにあった内容のものを順次拡張予定です。
HULFT Scriptのテンプレート種類
配信系 | フォルダ内全ファイル配信、指定ファイル配信 |
---|---|
後処理系 | 転送異常のメール通知、圧縮+メール添付送信、圧縮+過去ファイル削除 |
運用系 | 集配信ファイルバックアップ、HULFT起動、HULFT停止、HULFT再起動、制限時間と起動処理中断、時間帯判定 |
HULFT Scriptのテンプレートが
高い生産性と可視化された運用を実現!
配信処理:「フォルダ内全ファイル配信」
特定のフォルダに保存された店舗の日次データをまとめて自動的に配信します。
集信後処理:「転送異常のメール通知」
ファイル転送が異常になった際に管理者にメールで通知できます。異常を素早く検知し、早急な復旧が実現できます。
「DataSpider Servista」との連携で
システム間のつなぎの領域を拡大
アプリケーションやデータベース、クラウドサービス間の連携をノンプログラミングかつ、豊富なアダプタ機能によって、効率よく開発できるDataSpider Servista(データスパイダー サービスタ)。
HULFTとHULFT Scriptの連携から、さらに領域を広げ、DataSpider Servistaとのシームレスな連携により、複雑化するIT環境に求められる、より柔軟なシステム連携基盤を構築できます。
ラインアップ
分類 | 主な機能 | HULFT8 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Windows | Linux/zLinux | UNIX | |||||
Client | Server | Standard | Enterprise | Standard | Enterprise | ||
標準 グレード |
ファイル 転送処理 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ジョブ連携 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
文字コード変換 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
暗号化・複合化 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
圧縮・展開 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
拡張 グレード |
スケジューラ | × | ○ | × | × | × | × |
クラスタ対応 | × | ○ | × | ○ | × | ○ | |
ファイルトリガ | × | ○ | × | ○ | × | ○ | |
ネットワーク ファイル対応 |
× | ○ | × | ○ | × | ○ | |
オプション | HULFT Script | ○ | ○ | × | × | × | × |
暗号オプション (AES) |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
暗号オプション (C4S) |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
※暗号オプションは、HULFTが持つ従来のデータ転送時の暗号化機能とは異なる、転送データを暗号化するオプションです。
※対応OS、必須ソフトウェア等の詳細は、HULFT.comのWEBサイト内の動作環境をご覧ください。