Fortinet Accelerate 2024 レポート

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Fortinet Accelerate 2024

2024年41日~5日、アメリカのラスベガスでFortinet, Inc.(Fortinet社)が開催したカンファレンス「Fortinet Accelerate 2024」に参加いたしました。本記事では、Fortinet Accelerate 2024のイベント内容と参加メンバーのコメントをご紹介いたします。

Fortinet Accelerateとは?

Fortinet Accelerateは、20年以上前にカリフォルニア州サニーベールで設立されてから今日まで、サイバーセキュリティ、ネットワークセキュリティをリードし続けているFortinet社が主催する年次カンファレンスで、セキュリティの専門家、ビジネスリーダー、パートナー、顧客が一堂に会し、セキュリティ対策のベストプラクティスや最新技術を共有する場として知られる、注目度が高いイベントです。
今年で8回目の開催を迎え、世界中から4,600人が集結し、弊社からは5名の社員が参加しました。

今年のテーマは「プラットフォーム時代への第一歩」。進化するネットワークの保護とますます巧妙化するサイバー攻撃に対する防御を目的として、ネットワーキングとサイバーセキュリティの継続的コンバージェンスと、組織がプラットフォーム中心のアプローチに適応する必要性に焦点が当てられました。

※参照:https://www.fortinet.com/jp/blog/business-and-technology/accelerate-2024-collaboration-innovation-embracing-platform-era

イベント内容

Fortinet社のリーダーたちによるKeynote

私たちがイベント内で聞いてきたKeynoteをご紹介します。

  • ネットワークとセキュリティの融和について
FortiGateが持つ業界唯一の専用ASICをはじめとするFortinet社独自のアプローチによって他よりも優れた形で実現されている。
  • セキュリティファブリック(セキュリティ統合)の重要性
Fortinetの豊富なポートフォリオでは運用や監視の面で1OS、1エンジン、1クライアント、1管理システムを実現できることが非常に重要。
  • FortiOS 7.6について
    1. Secure SD-WAN、SASE、ZTNA、自動プロビジョニング、ブラウザ隔離をはじめとするFortinet Security Fabric強化が行われる。
    2. 驚異の分析、製品デプロイに利用できる生成AI機能の追加。
    3. 運用機能強化:FortiViewのエンハンスドによるNOC,SOC機能の追加。

生成AIによる運用強化

イベント全体を通してよく見聞きしたワードの1つです。
自然言語でFortiAnalyzerに対して得たい情報を入力すると、その内容が文章や表、グラフでアウトプットされ、一時的に可視化するだけでなくそれらを機器の設定として適用することもできるということです。
会場ではFortiAnalyzerを利用した機能デモが行われました。

【デモ内容】

  • ログデータから運用・管理者が望むデータをグラフの形でまとめさせる。

例えば「先週最もアクセスのあったクラウドサービスをTOP10までランキング化して」と入力するとサービス名とアクセス量が棒グラフ形式で表示された。

  • AIとの会話内容を設定に落とし込む

上記機能で表示させた機能は設定に落とし込むことができる。例えば「今の会話の中で最後に表示したグラフを『先週のアクセス情報』という名前でウィジェットにして」と入力すると、意図したとおり設定される。設定値も例えば「先週」のような変数的な値は意図通り変数として定義されていて常用に足るレベルである。

FortiGate新機種発表

会場で現在開発中のFortiGateの実機が2機種公開されました。

FortiGate200G
 SP5搭載。10G SFP+に加えて、RJ45 5Gポートを8ポート備えている。

FortiGate 50G 5Gバージョン
 FortiGateにセルラー回線接続機能が搭載されたモデル。ミリ波非対応。

参加メンバーの感想/所感を一部ご紹介

技術職

今回のイベントではSecurity Fabric、Unified(SASE)、SingleVendorなどのキーワードが頻繁に出てきたため、今後の日本のFortinet市場も重要なポイントとなっていきそう。

営業職

「単一OS」「ワン・プラットフォーム」「パートナープログラム」という観点がFortinet製品の売りであると感じた。Fortinet製品を繋ぎ合わせることで安全な環境を提供でき、管理が簡単になることで結果的に時間とコストを削減できる。

営業職

昨今競争が激しいネットワークセキュリティ分野でFortinet社が業界をリードし続けていることを改めて認識できた。

技術職

参加前は、英語で内容を理解できるか不安があったが、一部のセッションは日本人向けに開催されていたり、TechExpoツアーにおいては日本語の同時通訳者の方がいたりしたので、内容を深く理解することが出来た。

CTCエスピーとForinet


CTCエスピーはFortinet社が設立して間もない時期より販売を開始しています。販売パートナー様を経由して年間100社以上の販売実績があり、公共機関、学校、情報通信、民間機関など幅広く採用いただいております。
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