新規事業の立ち上げにはMiroが欠かせない、伊藤忠テクノソリューションズのMiroの使い方

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伊藤忠テクノソリューションズ様 Miro導入事例

実際にクライアントへのファシリテーションの場でMiroを活用
既存のアセットや強みを活かして社会課題を解決していく事業企画の場面で、Miroは欠かせないツール。


伊藤忠テクノソリューションズ
DXビジネス推進事業部 Buildサービスチーム
門屋町咲穂 氏、板倉翔太 氏

新規事業の課題抽出と実装を支援するBuildサービスチーム。

導入事例:伊藤忠テクノソリューションズ Buildサービスチーム

まず、お二人の事業部と役割について教えてください。

門屋町:私たちが所属するDXビジネス推進事業部 Buildサービスチームは、新規事業を立ち上げたい企業様へのご支援を行っています。事業の企画から開発までを一気通貫でご支援していて、特にクラウド、UXデザイン、アジャイルには強みを持っています。主なお客さまは製造業や鉄道、金融などの企業様で、私はそのサービスデザインを担当しています。

板倉:私はソフトウェアエンジニアで、フルスタックの経験もあるためシステム設計も行いますが、お客さまとはユーザー体験を設計するUXエンジニアの立場で関わらせていただくことが多いです。アイディア出しから、お客さまの課題抽出、どの領域にフォーカスするかなどを対話しながら進めていきます。

実際に出来上がるものやアウトプットはどのようなものですか?

門屋町:最終アウトプットは、Webサービスが多いでしょうか。チケットレスサービスのようなモバイルアプリもあります。

板倉:私はエンジニアなので、少し技術寄りのアウトプットが多いです。課題を深掘りして、実際に動くプロトタイプを作り、動きを見ながら変更を加えたり。プロトタイプになる前のカスタマージャーニーマップやペルソナや技術資料などをお渡しするケースもあります。

よし、日本流にローンチしよう

どのようにMiroを見つけて、使い始めたのかきっかけを教えていただけますでしょうか。

門屋町:そもそもチームが発足したのは2020年春です。このBuildサービスチームには着想の元となったアメリカの企業があります。コンサルティングからプロダクトのアーキテクチャ設計やデザインまで一気通貫で行う企業で、チームリーダーが2019年にアメリカのシアトルに視察に行き、「自社でもやろう」と立ち上げました。その企業が使っていたのが、Miro採用のきっかけですね。
アメリカのテック企業は、社内にエンジニアを抱えて、内製でプロダクト開発も改善も非常に早いスピード感で進めています。日本企業もSIerに丸投げする開発スタイルではなく、内製化して自分たちでサービス改善をする機運が高まると見越して、「日本流にローンチしよう」とBuildサービスチームは立ち上がりました。

伊藤忠テクノソリューションズ 様

内製化してスピーディーにサービス改善していく進め方を、日本にも。
門屋町咲穂さん(画像左)、板倉翔太さん(画像右)

折しも当時はコロナ禍の入り口でした。緊急事態宣言の発令で物理的に出社できなくなり、Miroがあって良かったですね。非常に重宝しており、その後も使い続けています。

スピード感がありますね。

板倉:「このチームならば」と参画するメンバーもいて、私もそのひとりです。私はスタートアップから移ってきて、今まではGoogle Workspace、現在はMicrosoft 365と、ファイルを扱う感覚に少し抵抗があるのですが、Miroはその摩擦を和らげてくれている部分もありますね。

クライアントとの議論、共有するものはすべてMiro上に

具体的にどのように活用されているのか教えてください。

板倉:リーンスタートアップの手順に則ってご支援をしていて、プロジェクトのスケジュールやピッチ資料、プレゼン資料などを全部1枚のボードに集約しています。

「課題はなにか?」といった問いも、ビジネスモデルを可視化する「リーンキャンバス」や「カスタマージャーニーマップ」なども時系列で横並びで置けますし、「顧客インタビュー」の内容なども一緒にしておけるので、お客さまもあちこち資料を探し回らなくていいメリットがあると思います。

ピッチ資料や顧客インタビュー、類似サービス調査までひとつにまとまる。

ワークショップ形式で対面でホワイトボードに書きながら行うようなことは、すべてMiro上に揃っています。

コロナ禍以前は実際に集まってホワイトボードに付箋を書いて貼り出していたのですが…。今思い出すと、終わった後にレポートを書いていたのが信じられません。Miro上ならば議論の内容もすべて書き込まれていますからね。

門屋町:私も同じような形ですね。私は製造業のお客さまとご一緒することが多いのですが、「Miroを使うのは初めて」という方が多いので、最初は付箋を動かしたり、テキストを入力するワークを行います。動かし方さえ分かればすぐに慣れて、みなさん思い思いに考えをまとめ始めてくださいます。

伊藤忠テクノソリューションズ 様

門屋町:プロジェクトのログとしてもMiroは非常に役立っています。ひとつのボードに時系列で書いているので「こんなイメージでしょうか」と確認する内容に「いや、ちょっとここが違う」とコメントをいただいたり、因果関係をお客さまとその場で整理できます。ですから、認識合わせがスムーズに進むというメリットがあります。

それから、PowerPointで資料を作成したあとにMiroに取り込んでスライドを展開し、その場で画面を動かしながら説明やプレゼンができるのはありがたいと思います。PowerPointにフリーコメントを入れると画面が崩れてしまったり見づらくなるのですが、Miroならばページ送りせず全体を俯瞰できますし、お客さまも自由に意見を書き込めるのがいいですね。

build serviceの資料作成におけるチーム内フィードバック

 

なぜ、第三者のDX支援が必要なのか

板倉: サービスを形にしようとするとき、お客さまは専門家ですので技術的にできることや適用できそうな箇所を具体的、かつ詳細にイメージできます。しかし自然にできてしまうがゆえ、「では新しいサービスやプロダクトとして、誰に、どんな価値を感じてもらいたいのか?」と立ち戻るのが難しくなってしまうこともあります。
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