WinActor®アンケート結果からわかる!RPA利用トレンド

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

NTTアドバンステクノロジが開発した「WinActor®」はNTTグループの技術とノウハウをベースにした、業務効率化を実現するRPAツールだ。RPAとは、Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略で、コンピューターによって作業を自動化・効率化するシステムを指す。WinActor®は、Word、Excel、Webブラウザ、各種業務システムなど、Windows PCで操作するソフトウェアに対応し、データ入力など、人の手で時間をかけておこなってきた単純作業の自動化とともに、ミスの削減を支援するツールである。

WinActor®は、操作の記録やGUI画面によって自動化を行うための「シナリオ」を作って自動化を行う。シナリオ作成に特別なプログラミングの知識は不要なため、多くの企業に支持され、2022年1月時点で7000社を超える企業が採用している。CTC エスピーは、WinActor®の代理店1号としてさまざまな企業への導入を支援してきた。今回は、CTCエスピーが実施するハンズオントレーニングのアンケート結果から、WinActor®ユーザーの実情や、RPA利用状況をレポートしたい。

CTCエスピーが提供する
WinActor®無償ハンズオントレーニング

WinActor®導入前の企業はもちろん、すでに導入済みで利用部署を拡大する企業にも好評な、 CTCエスピーが無償で提供するハンズオントレーニング。 毎月3〜4回実施するトレーニングは、定員5名が毎回満席となるほど盛況である。
人気の理由は、 WinActor® ベンダー資格取得者によるハンズオンであること。少人数の受講者に対し、アプリの起動から画面・機能の説明から始まるていねいな解説を実施。 WinActor® 利用の要となるシナリオ作成の手順を、実際に操作しながら身につけることができる。
トレーニングはオンラインで実施するため、オフィスだけでなく、自宅からも手軽に参加が可能となっており、60日間時利用可能な WinActor® の評価版を利用するため、受講後の自習も可能だ。

WinActor®トレーニング受講者の傾向

ハンズオントレーニングでは、毎回受講者にアンケートを実施している。2020年〜2021年度の間に実施し、回答を得たアンケート結果から、その傾向を紹介したい。

参加業種と企業規模

221025_01.webp

参加者の業種は 製造業、IT・情報通信業 、サービス業が多く、2021年には 金融・保健業 の参加増が目立った。
企業規模は、1001名以上が最も多く、次いで501名〜1000名と、比較的人数の多い企業が多い傾向にある。なお、参加者の都道府県は、東京が最も多く52%以上を占め、次いで愛知県がおよそ18%、大阪府が4.7%であった。

参加の目的と、業務自動化への期待

221025_02.webpのサムネイル画像

トレーニング参加の目的を見ると、 上司や関係者からの紹介 や、 新規システム導入・検討の比較 最新の関連知識向上 といった、新たに WinActor® の検討をする人だけでなく、すでに導入していて効率的運用を求める人も多い。

業務自動化への期待は、全般的には 生産性の向上 だ。ルーチンワークの効率化、業務処理の標準化、業務品質の向上、残業時間の削減を求めている。業務の最適化による組織変更といった一歩先のニーズも見られる。

WinActor®の利用、シナリオ作成について

221025_03.webp

WinActor®の利用について、資料や見積の請求など導入の意志を持つ参加者は3分の1ほどいた。トレーニングでは事前に評価板の利用を案内しているのだが、受講前にシナリオを作ってみたという参加者は1割ほどであった。
それに対し、受講後は42%もの回答者がシナリオは自部署で作成すると答えており、情報システム部に任せるという意見はわずか 2%と大きな差がでた。ハンズオントレーニングにて基本的なシナリオの作り方を理解できたことが推測される。

オンラインでのトレーニングについて(2020年と2021年比較)

221025_04.webp

最後に、オンライン形式のトレーニングについて、 2020 年と 2021 年を比較したい。コロナ禍がはじまった 2020 年では、オンライン開催に対して否定的な意見も多く、 「良かった」と回答した人は61%であったが、2021年には80%に伸びた。
トレーニング方法は 2020 年と 2021 年で大きく変わっていないが、コロナ禍によって多くの展示会・セミナーもオンライン形式が増えきたので、参加者がオンライン形式のセミナーに抵抗がなくなったこととがわかる。

WinActor®で生産性を高めている企業は多数。
既存企業のユーザー拡大も効果的

多くの企業に支持される RPA ツールである WinActor® によって生産性向上を実現している企業は多い。
CTC エスピーが提供する無償のハンズオントレーニングは、新たに WinActor® を利用する企業だけでなく、既存ユーザーにもおすすめだ。新規ユーザーの場合は、製品選定の機能調査から、適用業務の選別、短期習得のためにトレーニングを活用している。既存ユーザーは、社内のシナリオ作成者の追加育成によるシナリオ開発体制の強化や、利用部門・範囲の拡大、シナリオ作成者の引き継ぎなどに役立つ。

RPAの導入や、社内での利用拡大を実現したいと考えるなら、トレーニングへの参加をおすすめしたい。