コラム/トピック

Zoomtopia2019(米国)レポート Part.1

いまや働き方改革に欠かせないツール、“Web会議”で大注目のZoom社!Zoom社の本社がある米国サンノゼにてZoomtopia2019が10/15(火)~10/16日(水)に開催されました。Part.1ではキーノートスピーチをご紹介。

Zoom社主催、今年で3回目となるZoomtopia(米国)に参加してきました。
日本では「働き方改革」のツールの一つとしてよく目にする“Web会議”。
そのWeb会議ツールの代表的な位置づけに“Zoom”が立ち、好調なビジネスを伸ばしています。

今回はZoomtopia2019キーノートスピーチの中身を簡単にご紹介します。

CEOメッセージ

CEO Eric S.Juan氏

CEO Eric S.Juan氏

2017年から始まり、今年で3回目を迎えるZoomtopia。

初回600名の参加から今年度は2600名と年々規模を拡大している。Zoomの総ミーティング時間は昨年の100億分から、今年は190億分へと拡大。

Ciscoも今年からWebExの無償版を提供し始め、全世界が注目するリーディングベンダーとして意識される存在となった。
今年度はZoomのビジネスへ貢献したOracle社、Dell社、HP社の3社を表彰。
ZoomはWeb会議をクラウド化するベンダーとしてスタートしているが、これから、Cloud IP-PBXを提供し、更にそれを融合させCloud Video PBXベンダーとしても道を目指す。
さらにエコシステムベンダーを拡大させる。
Zoom Roomsについては3rd Partyとの連携を深め、更にシンプルな設計と使いやすさを強調していく。
機器開発は、Poly社とNeat社と協業に力を入れていく。

Neat Bar と Neat Pad

Neat Bar と Neat Pad

Neatのディスプレイ一体型モデル

Neatのディスプレイ一体型モデル

Poly新モデルX50

Poly新モデルX50

ZoomRooms

CEOの言葉にも触れられていますが、エコシステムベンダーの拡大について、Poly社とNeat社の協業を強く主張しています。
この2社はZoomRoomsの一体型端末を開発し、よりZoomRoomsの利便性をUPさせました。

スケジュール予約画面

スケジュール予約画面

会議室サイネージ

会議室サイネージ

会議室マッピング

会議室マッピング

ZoomPhone

ZoomPhone

2019年1月にリリースされたZoomPhone。米国、カナダ、イギリス、オーストラリアでサービスを開始しました。
ZoomPhoneとは電話、TV電話、Web会議、チャットが統合されたクラウド型のプラットフォームです。リリースから追加で200の機能と50モデルの電話機に対応しました。

PCアプリからのコール受信やSalesforceからの発着信、ダッシュボード上からの発着信状況の管理などが追加機能として挙げられています。
年内にも11か国を追加予定ですが(既に3か国の追加)、日本での対応は少し先になりそうです。

マイクロソフトとのインテグレーション

マイクロソフトのグループチャット機能「Teams」からZoomの予約や、ExchageモバイルアプリからZoom連携、PCアプリからbox、Dropbox等と連携してファイルを表示させることもでき、マイクロソフトとZoomのシームレス連携が可能になりました。

Outlook Add-inとの連携

Outlook Add-inとの連携

Zoom AppからのOneDrive連携

Zoom AppからのOneDrive連携

同時通訳・ライブトランスクリプション機能

同時通訳機能追加

会議上の言語を同時に翻訳します。Otter.ai社の技術を利用し、対応言語は英語⇔フランス語、英語⇔スペイン語です。日本語への対応は未定です。

ライブトランスクリプション(=文字書き起こし)機能追加

現状は非リアルタイムのトランスクリプション(文字書き起こし)機能として提供中ですが、今後は会議上の言語をリアルタイムに表示させる機能を追加予定です。(英語のみ対応)
この機能は議事録としても活用でき、会議チャンネルのタイムラインへも反映ができます。日本語への対応は予定有り、現在テスト中です。A.I. Sense社のエンジンを利用し、英語であれば95%の制度ですが、日本語だと65%しかなく、市場投入は時期尚早とのことで、リリース時期は未定となっています。

ZoomPhone

1年の間にさまざまなアップデートがあり、ますますZoomの魅力度がアップしています。
米国を始めビジネスが急成長、Web会議市場ではトップのWebexが視野に入り、近い将来シェアが逆転する可能性もあります。

今後のZoom社の動きには目が離せません。

Part.2では、エコシステムベンダーによる展示会の様子をキャッチします。

Part.2 へつづく

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