コラム/トピック
知ったかぶりはもうやめた。
明日からシンクライアントを説明できるようになるコラム。
シンクライアントは昔からあるのにどうして最近話題なの?
そもそもシンクライアントってどんな仕組みなの?
そんな疑問にお答えします。
1. シンクライアントとは
シンクライアントとは、端末側でハードディスクなどの記憶装置を搭載せず最低限の処理を行いサーバ側がアプリケーション・OS・データを持ち処理を行うシステムです。
昔からある技術ですが、サーバのスペックやネットワーク環境を揃えることが難しく普及していませんでした。
最近では、安価に高スペックのサーバが入手可能なことと、ネットワーク環境が充実したことで急速にシンクライアントが普及し始めています。
シンクライアントには実現方式にネットブート型と画面転送型があります。
最近ではファットクライアントから画面転送をして作業が出来るリモートデスクトップがあります。
さらに画面転送が他には3つのパターンがあります。
- デスクトップ仮想化型(VDI)・・・サーバ上に仮想化ソフトを使い、1台のサーバに複数のPC環境を構築する方法。
- ブレードPC型・・・CPUやメモリやハードディスクのPC構成を、ブレードと呼ばれる基盤に纏め、端末が各ブレードを1対1で利用する方法。
- サーバベース型・・・サーバ側でアプリケーションを実行し、アプリケーション・データを共有する方法。端末はアプリケーションの操作と表示のみ可能。
2. いいところ、わるいところ
シンクライアントのいいところ
- クライアント端末に情報を残さないため、端末を紛失したり、盗難にあったとしても情報漏えいのリスクを下げることができます。
- パソコン毎のセキュリティやパッチ適用、アプリケーションの更新など管理が一括で出来る為、管理者の負担とコストが削減されます。
- 場所を選ばない為、端末とネットワーク環境さえあれば、オフィスに出向かなくても仕事をすることができます。
シンクライアントのわるいところ
- サーバへのアクセスが集中し、サーバに負荷がかかると端末側の動作が重くなります。
- ネットワークの環境が必須。
サーバと端末の通信はネットワーク回線を通じて行われる為、通信環境が安定していないと端末側の動作が重くなります。
3. グレードアップ!シンクライアント
顔認証 × シンクライアント
シンクライアント端末に顔認証機能を搭載し、利便性を確保したままセキュリティ強化を図ることができます。
顔認証の他にもICカードや指紋認証の選択もでき確実な本人認証で不正利用を防ぎます。
SIM × シンクライアント
セキュリティSIMと組み合わせることで、接続先の制限やVPNによる社内アクセスが可能です。
外出先や在宅勤務から社内へのアクセスでき、業務上必要な通信のみを許可するためよりセキュアな環境が実現できます。
4. まとめ
在宅勤務やリモートワークが推奨され、働く場所を選ばない時代がやってきます。
企業のセキュリティを担保しながら、働き方の自由度を上げるシンクライアント。
ぜひ、あなたの企業でも導入を検討してみてください。