イベントレポート

国際医用画像総合展 ITEM2016にVNA基盤を展示

熱心に話を聞く人で賑わうCTCSPブース

熱心に話を聞く人で賑わうCTCSPブース

CTCSPは、2016年4月15日から17日まで、パシフィコ横浜で開催された2016国際医用画像総合展(ITEM2016)に出展しました。今年で3回目の出展となり、従来はストレージ製品が中心でしたが、今回は医療分野向けに以下の3つの注力ソリューションの展示を行いました。

1. 医用画像保存に特化したVNA(ベンダーニュートラルアーカイブ)
2. 診療データの利活用ソリューション
3. 標的型攻撃セキュリティー対策

1. 医用画像保存に特化したVNA
(ベンダーニュートラルアーカイブ)

オリジナルVNA統合基盤に興味をもつ来場者

オリジナルVNA統合基盤に興味をもつ来場者

昨今、“VNA”と言うキーワードが非常に注目を集めていますが、CTCSPではマルチベンダーによる提案力を活かして、独自にUMS(Universal Medical Storage 以下UMS)としてソリューション化しております。未だ業界内でも明確な定義が無い“VNA”ですが、CTCSPでは、以下を主なメリットとして病院内で増え続ける医用画像データの長期保存向けにUMSをご紹介しました。

  • PACSのリプレースに伴うデータ移行作業が不要(移行コスト・時間・リスクの排除)
  • スケールアウトストレージによる効率的なデータ管理(高拡張性・信頼性・可用性)
  • 病院主導によるデータの「運用」 「連携」 「利活用」を実現する院内統合基盤

2. 診療データの利活用

院内に蓄積されたデータの利活用により、医療の質の向上や経営支援・可視化などをおこなうニーズは益々高まっています。しかし、今まで電子カルテ、医事会計、部門システムなどが個別に構築されてきたためにデータの利活用は思うように進んでいない現状です。今回CTCSPでは、異なるシステム間のデータを繋ぐツールDataSpiderや集めたデータの分析・可視化を容易に行えるBIツールTableauをはじめ、地域医療連携や他院への患者紹介にも利用できるファイル転送ソフトHULFTなどをご紹介し、多くの来場者が抱える日々のデータ利活用の課題を解決するご提案をおこないました。

3. 標的型攻撃セキュリティー対策

病院では、患者の個人情報はもちろんのこと非常に機密性の高い機微な情報を扱うため、情報セキュリティー対策は欠かせません。昨今増えている標的型攻撃の対策としては、入口対策や多層的な出口対策などが必要となりますが、100%情報漏洩を防ぐことは困難です。今回は、万が一、ファイルが外部に漏れても情報漏洩に繋がらないファイル暗号化製品InterSafe IRMや、ネットワークトラフィック監視・分析・振る舞い検知ができるFlowmonをご紹介しました。

4. 総括とアンケート結果

“VNA”は、まだ一般的に広く普及したソリューションではありませんので、今回のイベントではその概念からご説明差し上げるケースが多くありました。しかし、一旦そのメリットをご理解くとPACSシステムの更新を控えた病院関係者の方からは導入を検討したい、詳しい資料が欲しいなどのご要望を頂くこともありました。医療画像データは、長期間経過してもなかなか捨てられず、また高精細化や3D、動画の活用など増え続ける一方のため、UMSは非常に有望なソリューションであることを確信することができました。

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