イベントレポート

震災から5年、震災対策技術展に「安心を形にする」免震装置を出品

IT機器の地震対策としてデファクトスタンダードとなっているISO-Baseに加え、可動範囲が約40%アップ、ロードプレート面積が約3倍となったOCTO-Base(仮称)を初出品し、多くの来場者の関心をひいていました。

第20回「震災対策技術展」横浜 レポート

2016年2月4日から5日の2日間、横浜市・パシフィコ横浜にて第20回 「震災対策技術展」 横浜が開催され、盛況のうちに閉幕しました。CTCSPが震災対策技術展に出展し始めてから今年で4回目となりますが、IT機器用の地震対策としてデファクトスタンダードとなっている免震装置ISO-Base(アイソベース)を中心に展示を行い、活発な質疑が行われました。そこで今回は、第20回 「震災対策技術展」 横浜におけるCTCSPブース展示の主要製品の概要と、その活用メリットについて紹介します。

20年以上の歴史を持つ震災対策の展示会

最初に、「震災対策技術展」について少し説明致しますと、本技術展は、阪神・淡路大震災後の1997年に第1回目が、神戸で開催されました。今回で20回目となる本技術展の目標は、地震、津波、土砂災害、風水害、火山等、自然災害の対策に有用な技術と知見を提供し、社会の防災、減災対策に役立てることにあります。
自然災害を対象にした、このように大規模な技術展というのは、世界でも例が有りません。また、2011年3月11日に発生した東日本大震災は、東北地方から関東地方の広大な地域に極めて甚大な被害を及ぼしました。その後も、地球規模の気候変動が要因と考えられる巨大台風、サイク口ン、集中豪雨、高波・高潮による災害が多発しております。東日本大震災以来、日本列島の地震・火山活動が活動期に入ったという見方も出されております。将来的には、南海トラフ沿いの東海地震、東南海地震、南海地震、さらには首都直下地震の発生が危慎されております。それらの将来の災害軽減に役立つ事が、本技術展の責務です。
本技術展では、自然災害を軽減するための技術や製品、および緊急避難、非常時の通信、救助救難等のシステムとサービスを展示するとともに、災害の教訓や災害リスクの低減、情報伝達等に関する各種の講演会・シンポジウムが、2日間にわたり開催されました。
来場者数は2014年が14,408名、2015年が15,039名、2016年が16,067名と増えており、震災対策に対する関心が年々高まっている事を示しています。また、毎年の全来場者アンケートで最も興味のある製品及び技術は、約35%の方が“免震、制震、耐震技術・製品”をマークされていて、免震技術に対する関心の高さがうかがえます。

多くの人で賑わう展示会場受付付近

多くの人で賑わう展示会場受付付近

地震、津波、土砂災害、風水害、火山等、自然災害の対策に有用な技術が集結

地震、津波、土砂災害、風水害、火山等、自然災害の対策に有用な技術が集結

安心を形にするとこうなる

今年のCTCSPのブースは、「安心を形にするとこうなる」をテーマとして、例年出品しているISO-Baseに加えて、2016年度発売予定のOCTO-Base(仮称)を出品。IT機器の免震に興味を持つ多くの来場者が、これまで目にしたことのないOCTO-Base(仮称)に足を止めて、質問するなど大きな注目を集めていました。

日本国内初出品となる「OCTO-Base」(2016年度発売予定)

日本国内初出品となる「OCTO-Base」(2016年度発売予定)

ISO-Baseは、16年以上にわたる販売活動により知名度が浸透している、サーバーラック用の免震装置です。全世界で13万システム以上の納入実績が有ります。米国では市場占有率100%、日本国内でも70%です。
第20回にあたる今回は、このISO-Baseと比較して可動範囲が約40%アップ、免震用のエンジンであるロードプレートの面積が約3倍となったOCTO-Base(仮称)を、日本国内で初めて展示出品しました。

CTCSP大塚によれば、「東日本大震災による実波を使用した免震台による実験では、ISO-Baseではフル稼働で対応しているところ、OCTO-Base(仮称)ではフル稼働に至らない余裕の対応」となっていたとのこと。OCTO-Base(仮称)の見た目のユニークさと相まって、来場者の大きな関心をひいていました。

CTCSP営業の福島によれば、OCTO-Base(仮称)は、「これまで納品設置を重ねてきたISO-Baseの置き換えや、IT機器以外の免震用途に広がる」可能性を秘めていると共に、取引先の代理店営業員も例年になく頻繁に本展示会を訪れ、商談の機会として積極的に利用していたとのことです。

来場者からの質問に息つく間もなく対応するCTCSP大塚と福島

来場者からの質問に息つく間もなく対応するCTCSP大塚と福島

さて、来年の震災対策展ではどのようなトレンドが見られ、その中でCTCSPはどんな付加価値のある提案ができるのでしょうか。みなさんもぜひブースにお立ち寄りいただき、ご自身でご体験ください。CTCSPのプロフェッショナルが心よりお待ちしています。

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